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目次 :

プロセス中心アプローチ (Process Oriented Approach) とは

業務プロセスや機能といった、 「(データを)如何に処理するか」 を主眼とした開発手法。
手続き型(命令型)プログラミングとの相性が良く、(小規模な)単一の業務をシステム化するのに適しているとされる。

データ中心アプローチ (Data Oriented Approach) とは

プロセス中心アプローチとは逆に、 「(処理される)データ」 を主眼とする開発手法。

どちらが優れているか

プロセスには必ず処理対象(データ)が存在し、プロセスはデータによって規定される 。このため、データを基に考えることは自然であるといえる。
(逆に、対象(What)を明確としないままプロセス(How)を規定することは不可能または無意味である。)
また、プロセスは適用先のシステムが変化すると変更が必要となることが多いのに対し、データは変更されることが少ない。
これらのことから、特に大規模なシステムの開発にデータ中心アプローチが適しているといえる。
(プロセス中心アプローチは主客転倒な設計となりやすく、堅牢なシステムを構築しにくい。)
さらに、 データ中心アプローチはオブジェクト指向との相性が良く、モダン言語に適用しやすい。むしろ、オブジェクト指向の利点を生かすには、データ中心アプローチの考え方が必須である。